オール電化は本当におトク?
IHクッキングヒーターと都市ガスコンロ その1
■コスト比較が食い違い原因は?
火を使わない安全性や掃除のしやすさが人気のIHクッキングヒーター。
関西電力の試算によると、1ヶ月あたりの光熱費は都市ガスコンロと同等。
一方、大阪ガスの試算では、都市ガスコンロの方が「1ヶ月あたり500円オトク」となっており、ここでも食い違いが見られる。
この差の原因は両社の試算条件の違い。
関西電力も大阪ガスも、IHクッキングヒーターの機器効率は90%としているが、都市ガスコンロの機器効率は関西電力が50%、大阪ガスが56%と、大阪ガスの方が高く見積もっている。
関西電力の50%には「メーカー調べ」、大阪ガスの56%には「当社実績値」の注釈が付されている。
どちらの数値がより正確に実態を反映しているのかは素人にはよくわからない。
大阪ガスが使っている値はメーカー各社の都市ガスコンロの中でも、特に効率の高いトップランナーの値に近いものだ。省エネルギーセンターがまとめた「ガス・石油機器の省エネ性能カタログ」(2005年版)では省エネ性能の高い機器がランキング形式で紹介されているが、このなかで取り上げられている製品の機器効率の平均値が卓上型で56.4%、組込型で55.7%。
大阪ガスが使用している「56%」とほぼ一致する。
一方、関西電力の「50%」は、より平均値に近い値だという。
ただし実際の効率は鍋の大きさや使用方法によって大きく変化し、一例として高効率と言われている内炎式のガスコンロでも40%程度という実例結果もある。
また、大阪ガスの試算は、IHクッキングヒーターの電気料金を一般の家庭で多く契約されている料金メニューである「従量電灯A」で算定しているが、関西電力はオール電化割引メニュー「はぴeプラン」で算定している点も、両社の試算に差が生じる原因になっている。




